第504重戦車大隊

 

タイガーT20両とV号戦車L型25両で編成され、1943年3月から第1中隊が、チュニジアに揚陸された2つめの 重戦車部隊である。第2中隊 のタイガーTをシチリア島に残したままであった。アフリカに到着後、第10戦車師団第3大隊(旧第501重戦車大隊)の人員及び機材を吸収した。

チュニジアで主に米軍と交戦し、1943年5月にチュニジアの部隊は米軍に降伏した。

第2中隊は、アフリカに渡ることなく、シチリア島に駐留し、1943年7月から同島で米英軍と交戦した。8月には戦闘及び故障で全てのタイガーTを失い、イタリアに撤退した。

1944年3月からタイガーT45両で再編成され、フランスへ移動する。1944年6月にイタリアへ派遣され、山間部での移動中に故障が多発し、多くが破壊処分された。

1945年5月3日イタリアで英軍に降伏した。

 

 

1943年2月 ドイツ

 

車両編成と砲塔番号と色

大隊本部 通信小隊 01,02 Y,Y
  軽小隊 01,02,03,04,05 V,V,V,V,V
第1中隊 中隊本部 100,101,102 Y,V,V
  第1小隊 111,112,113,114 Y,Y,V,V
  第2小隊 121,122,123,124 Y,Y,V,V
  第3小隊 131,132,133,134 Y,Y,V,V
  第4小隊 141,142,143,144 Y,Y,V,V
第2中隊 中隊本部 200,201,202 Y,V,V
  第1小隊 211,212,213,214 Y,Y,V,V
  第2小隊 221,222,223,224 Y,Y,V,V
  第3小隊 231,232,233,234 Y,Y,V,V
  第4小隊 241,242,243,244 Y,Y,V,V

 

WTM第5弾 タイガーT初期型アフリカ仕様

 

 

 

チュニジアで鹵獲された後、現地で試験に供された「131」号車

機関室上部にはスノーケル・パイプ(潜水用通気パイプ)を立てている。

 

MA第18弾  タイガーT極初期型スノーケル・パイプ装着時

 

 

 

1944年4月 イタリア

 

イタリアで部隊消滅後、タイガーT45両で再編成され再度イタリアへ派遣された。

  故障、自爆車両を多数出し、全く活躍できずに終わった。

第3中隊は無線操縦部隊で、ボールヴァルトBW重装薬運搬車を装備していた。

大隊本部 通信小隊  T, U, V  
第1中隊 中隊本部 00,101  
  第1小隊 11,112,113,114  
  第2小隊 21,122,123,124  
  第3小隊 31,132,133,134  
第2中隊 中隊本部 00,201  
  第1小隊 11,212,213,214  
  第2小隊 21,222,223,224  
  第3小隊 31,232,233,234  
第3中隊 中隊本部 00,301  
  第1小隊 11,312,313,314,315 315号車は251
  第2小隊 21,322,323,324,325 325号車は251
  第3小隊 31,332,333,334,335 335号車は251

 

右側がボールヴァルトBW重装薬運搬車で、自走も可能であった。

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