MA第8弾 エレファント/フェルディナント(童友社)
2003年12月発売
フェルディナント・ポルシェ博士の名を冠したこの車両の起源は、同博士設計のVK4501(P)である。 タイガーTと競作されたこの試作重戦車は、ガソリンエンジン二基で発電機を回し、その電力でモーターを駆動するというポルシェ独自の方式を採用していた。その複雑怪奇な駆動方式が災いし、VK4501(P)は不採用となるが、ポルシェは兵器局の審査を待たずに生産を始めてしまった。 開発中止で宙に浮いたこの90両分の車体を重駆逐戦車としてリメイクしたのが、フェルディナントであった。 フェルディナントはクルスク戦で初めて実戦に投入された。 クルスク戦後に約半数が回収され、機銃の追加など改修され、エレファントと改名されイタリア戦線に投入された。 ポルシェ・タイガーは、エレファントと走行装置は共通で、エンジンでモーターを動かした。 クルスク戦においては、指揮戦車として3両投入された。 |