ドイツ重戦車大隊

重戦車大隊は、大隊本部 と3個中隊から構成され、大隊本部はタイガー3両、中隊はタイガー14両(中隊本部2両、3個小隊各4両)が配備され、大隊全体では45両の重戦車(タイガーT及びタイガーU)を基幹とし、装甲兵員輸送車やトラック等の各種支援車両で構成された。 また、最初の編成時には重戦車は同一車種になるよう準備され、補充も同一車種が充てられた。

タイガーTによる編成

 

重戦車の生産が間に合わなかった時期(最初の第501〜第505重戦車大隊編成時)には、タイガーT20両とV号戦車25両(或いはそれ以下)で編成され、2個中隊であった。

同一部隊内で、タイガーTとタイガーUが混合されて運用されることは、運用上好ましいものではなかったが、例外的に存在している。通常の装甲師団にタイガーTとタイガーUが配備されることはなかった。 なおタイガーTとタイガーUは、全く異なる戦車で、共通部分は一部部品のみであった。

重戦車大隊は、陸軍において師団に属さず、軍以上の組織で運用された。グロースドイッチュランド師団のみ師団内に重戦車を持つことが許された。

重戦車大隊には、陸軍と武装親衛隊の指揮系統が異なる2つの部隊が存在していた。

通常陸軍の重戦車大隊は、500番台の名称となり、武装親衛隊の重戦車大隊は100番台の名称であったが、武装親衛隊の重戦車大隊の名称が、500番台に改称されたため、名称が重複する陸軍重戦車大隊が、順次改称され、部隊名称がややわかりにくくなっている。

 

陸軍

武装親衛隊

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